炒めても煮てもおいしいなす。
ついついスーパーで安売りしていると、カゴに入れてしまうくらいに大好きな野菜です。
けれどなすって、すごく傷みやすいんですよね。
しばらく冷蔵庫で寝かしておくと、切った時に種や実が黒く古くなってることも多いです
そんなナス、実は冷凍保存ができるんですよ。
『なすを冷凍したら食感が悪くならない?』
『解凍がうまくいかなくてまずいんじゃない?』
そんな心配も、上手に冷凍すれば全然問題なし!
今回はそんな、なすの冷凍&解凍方法についてまとめてみました。
なすの保存に困っている人、なすの冷凍保存はまずくなりそうと思っている人は、ぜひご覧くださいね^^
ナスを冷凍したらまずい!?水っぽくなる原因は?
なすを冷凍したらまずくなる、1番の原因は『水っぽくなってしまう事』です。
もともとなすは水分が多く含まれた野菜なので、一度冷凍するときにその水分が凍り、その後解凍時に一緒に水分が出てきてしまうので水っぽくしんなりなってしまうのです。
水っぽいなすって、やっぱり美味しくないですよね。
そしてもう1つ、冷凍なすがまずくなってしまう原因が『皮の硬さ』
冷凍したナスは、どうしても実が柔らかくなってしまう分逆に皮の部分が硬く感じてしまうんです。
その為食べても口に残ったりして、子供が嫌がったりすることも多いです。
けれど冷凍方法や解凍方法、調理法を工夫するだけで、冷凍ということに気づかないくらい美味しく冷凍なすを使うことができるんですよ。
そんな冷凍なすを美味しく保存する方法をお伝えしますね。
ナスを冷凍するときはそのまま?加熱する?
なすを冷凍するには、生のそのままの状態で冷凍する方法と加熱してからの方法があります。
それぞれ、メリットやデメリット、また解凍後の調理に向いている料理も違ってくるので、一覧にしてみましたよ。
冷凍方法 | メリット | デメリット | むいている料理 |
生のまま | 手軽 半分で冷凍すると、 切り方が後で決められる | 皮が硬く感じる 必ず調理が必要 |
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レンジで加熱 | 手軽 生のままより食感がいい | 少し手間がかかる 切り方が限られる |
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揚げる | 調理してからも崩れにくい そのまま加熱せず使える | 手間がかかる 切り方が限られる 調理法が限られる |
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焼く | そのまま加熱せず使える | 手間がかかる 切り方が限られる 調理法が限られる |
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上手に冷凍する方法を、それぞれお伝えしますね。
なすをそのまま冷凍する方法
なすを冷凍保存する場合に、1番手軽な方法は生のまま冷凍する方法です。
- へたを落として使いやすい形にカットする
- 水に浸けてあく抜き10分
- 水分をキッチンペーパーで拭きとる
- ジップロックなどに平らに並べて冷凍
なすをそのまま冷凍する場合は、へたを落として縦半分や輪切り、乱切り、輪切り、半月切りなど使用しやすい形に切ってから冷凍します。
そのまま丸ごと冷凍も可能ですが、大きい分凍るまでに時間がかかるので食感が悪くなりやすいです。
調理方法が決まっていない場合でも、少なくとも縦半分には切ってから凍らすのがおすすめですよ。
カットしたら、水に10分ほど浸けてあく抜きをし、その後キッチンペーパーなどでしっかりと水気を切ってから冷凍します。
冷凍するときは、なす同士が重ならないようにジップロックなどに並べ、アルミバットに乗せて急速冷凍するのがおすすめです。
縦半分にカットしたものの場合は、1つずつラップで包むとさらに霜がつきにくく、長期間冷凍保存できるようになりますよ。
またお弁当などの調理に使いたいときは、1回分ずつの小分けにして冷凍してもいいですね。
なるべく空気に触れないように、空気を抜いて保存するのがポイントです!
なすをレンジで加熱してから冷凍する方法
続いてはなすをレンジで加熱してから冷凍する方法です。
- なすを使いやすい形にカットする
- 水に浸けて10分あく抜き
- 耐熱皿に重ならないように入れて600Wのレンジで5分
- 粗熱を取って水分もふき取る
- ラップやジップロックへ入れて、冷凍庫へ
なすを手軽においしく冷凍する保存方法として、おすすめなのはレンジで加熱してから冷凍する方法。
揚げたり焼いたりするよりも手軽で、しかも一度加熱することで水分が抜けるので調理しても水っぽくなりにくいです。
レンジに入れる時には、なすがあまり重ならないように大き目のお皿に広げて入れるのがポイント。
切り方は乱切りか厚めの半月切りが、調理にも使いやすくておすすめです。
またレンジでチンをしたら、水分が出るので必ずしっかりと水分をふき取ってから冷凍するようにしてくださいね。
絞るまではしなくていいですが、なるべく水分がついていない状態で冷凍しましょう。
なすを揚げてから冷凍する方法
なすを揚げてから冷凍すると、炒め物や揚げびたしに使いやすくて便利です
- なすを使いやすい形にカットする
- 水気をふき取って、170~180℃の油で色がつくまで揚げる
- 油を切って、粗熱をとる
- ジップロックなどに重ならないように入れて冷凍
油を吸ったなすって美味しいですよね。
揚げナスにした状態で冷凍することで、調理するときはとっても時短になりますよ。
例えば熱い状態の出汁に、冷凍した揚げナスを入れるだけで揚げびたしの完成。
炒め物に使う時にも、そのまま加えるだけなのでとっても手軽なんです。
冷凍揚げナスは、味も染みやすくトロッとなるので子供も喜んで食べてくれますよ。
使う料理は限られてしまいますが、時短調理をしたい人にはピッタリな冷凍方法です。
なすを焼いてから冷凍する方法
焼きナスは作るのが少し手間ですが、まとめて作っておけば使い勝手がよく調理も短時間で済みますよ。
- なすを洗い、数本の切り目を縦に入れておく
- アルミホイルを敷いたオーブントースターもしくはグリルの上に、なすを置く
- 4~5分ごとになすをひっくり返しながら、皮が黒くなるまで焼く
- 取り出して、熱いうちに皮をむいて粗熱をとる
- 食べやすい大きさに切って、ジップロックなどに小分けにして冷凍庫へ
ガスコンロで直接なすを炙ってもいいですが、簡単なのはオーブントースターや魚焼きグリルで焼く方法。
途中で何度かひっくり返すだけで、ふんわりトロトロの焼きナスが出来上がります。
そんな焼きナスをそのまま冷凍しておけば、食べる時には自然解凍するだけで美味しくいただけますよ。
味噌汁の具としても、使いやすいので小さめにカットして保存しておくのもおすすめです。
焼きナスの作り方は、こちらも参考にしてくださいね。
なすを美味しく冷凍する方法とポイント
なすを美味しく冷凍するポイントは、2つあります。
- 空気をしっかり抜いて冷凍すること
- 短時間で冷凍すること
この2点に気をつけるだけで、かなり調理した時の味と食感が変わってきますよ。
空気をしっかり抜いて冷凍する
どの冷凍方法だとしても、必ず注意したいのがしっかりと空気を抜いた状態で冷凍すること。
空気がたくさん入った状態で冷凍してしまうと、空気中の水分が凍って氷になるため、霜がつきやすくなってしまいます。
そうすると冷凍焼けにもつながりますし、解凍した時に水っぽくなりやすいです。
切って冷凍するときは、なるべくジップロックなど密封できる袋に、平べったく並べて空気が入らないようにするのがポイント。
なすを縦半分の状態などで冷凍するときには、ラップで1つずつ包んでからジップロックに入れるのもおすすめですよ
短時間で冷凍する
解凍した時に美味しいかどうかは、冷凍にかかった時間に左右されてしまいます。
市販の冷凍なすが美味しいのは、瞬間冷凍で時間をかけずに冷凍しているから。
自宅ではさすがにそこまでできませんが、なるべく短時間で冷凍できるように心がけましょう。
冷蔵庫の機能に急速冷凍がある場合は、急速冷凍をONにするのがおすすめです。
また早く凍るように、100均などに売られているアルミのバッドやトレイに乗せて冷凍庫へ入れると、熱伝導率が良いアルミ素材のおかげで早く冷凍することができます。
他の食材を冷凍するときにも使えるので、何枚か持っておくと便利ですよ!
ナスを冷凍する時、皮は取り除く?
なすを生のまま冷凍すると、調理した時に皮の部分が硬く感じやすいです。
その為、加熱せずに冷凍する場合はできれば皮をむいてから冷凍するか、もしくはピーラーで縦にしましま模様になるくらいには皮をむいておくのがおすすめです。
加熱してから冷凍する場合は、そこまで皮の硬さは気にならないのでむかなくても大丈夫。
そのまま調理に使いやすい形にカットして、冷凍してしまいましょう
ただし焼きナスの場合だけは、焼いた後にきちんと皮をむいてから冷凍してくださいね。
焼きナスを皮ごと冷凍してしまうと、解凍後に皮をむいても実がついてきてしまってうまくむけないことがあります。
そうならないために、きれいに皮をむいて食べれる状態にしてから冷凍するようにしましょう。
冷凍したナスの上手な解凍の仕方!水っぽくまずいとならない為に
なすを冷凍保存するときに、大事なのが解凍方法です。
解凍方法を間違えなければ、まずい!といったことにもなりませんよ。
冷凍なすの解凍時に、1番気をつけたいのが『自然解凍してしまわないこと』です。
水分が多い野菜だけに、時間をかけて自然解凍してしまうと一緒に水分も出てきてしまい、水っぽく食感も悪くなってしまいます。
その為、冷凍なすを調理するときには、凍ったままの状態で使うのが1番。
もともとカットしてあるので、そのままで鍋やフライパンへ入れてしまいましょう。
縦半分で大きく凍らせていた場合は、サッと水に通すだけでカットできるようになるので、全解凍してしまわず半解凍の状態で切ってつかうのがおすすめです。
火にかけながら解凍されるので、味も染み込みやすくておいしくなりますよ。
ただし冷凍することで1度繊維が壊れてしまっているため、生のなすを調理する時と同じように火にかけてしまうと崩れやすくなってしまいます。
形がなくなってもいいような料理の場合はいいのですが、しっかりとなすの存在感を残したい場合は火の入れすぎに注意して、形が崩れる前に完成させるようにしてくださいね。
このポイントに気をつければ、冷凍なすとは感じないくらいの美味しいなす料理ができますよ。
市販でも冷凍なすは売っている?
実は冷凍なすって、最近流行りの冷凍野菜としても売られているんです。
スーパーの冷凍コーナーでも、たまに見かけるようになりました。
市販されている冷凍なすは、ほとんどのものが乱切りの揚げナスの状態で冷凍されています。
もう一度揚げなくても、そのまま煮物や炒め物に使えるのでとっても便利。
また冷凍焼きナスも売られているので、こちらも使いやすいですよ。
焼いたり揚げたりの手間がなく、使いたいときに使いたい分だけ使えるということで、かなり口コミもいいですね。
しかも自宅で作った冷凍なすよりも、低温で急速冷凍されているため味もおいしいんだとか!
なすはこれから生のものではなく、冷凍なすを購入するというのも調理の時短にはいいかもしれませんね。
冷凍なすを使った美味しいレシピ
最後に、冷凍なすを使って作りたい簡単レシピをいくつかご紹介しますね。
作りたい料理を決めておけば、冷凍前の加熱方法や切り方が決まるので下準備しやすくなりますよ。
なすのドライカレー
なすとカレーって、最高に相性がいいですよね。
冷凍なすは、普通のカレーに入れてもいいですがドライカレーに入れると存在感がしっかり発揮できて、美味しくいただけます。
使う冷凍なすは、揚げナスもしくはレンジで加熱したナスがおすすめ。
どちらも加熱する必要がないので、ひき肉を炒めて煮込むときに、途中で加えてください。
最初に入れてしまうと、すぐに柔らかくなってトロッとしすぎてしまうので注意してくださいね。
ラタトゥイユ
野菜たっぷりのラタトゥイユは、常備菜として作っておきたいおかずですね。
野菜をしっかり煮込むので、冷凍なすでも美味しく調理できますよ。
使う冷凍なすは、焼きナス以外ならOK!
生のまま冷凍したナスでも、普通にラタトゥイユを作る順番で加えて大丈夫です。
冷凍することで味も染み込みやすくなっているので、一段と美味しくできますよ。
麻婆ナス
なす嫌いの子供でも麻婆なすは好きという子は多いんですよね。
しっかりと油を吸ってトロっとしたなすが、たっぷり濃い味ののひき肉に絡むので、ご飯も止まらなくなります。
使いたい冷凍なすは、焼きナス以外なら何でもOK!
揚げた冷凍なすなら餡に絡めるだけですし、そのままのなす&レンジ加熱したものは、生のなすと同じように一度焼いてから使います。
凍ったままのなすの場合、油がはねるので気をつけてくださいね。
なすの揚げびたし
冷凍揚げなすを使えば、あっという間に揚げびたしができますよ。
熱々の出汁に凍ったままの冷凍揚げナスを入れて冷やしておけば、それだけで一品完成。
後一品欲しい!という時に、助かるメニューですね。
なすのポタージュ
揚げナス以外の冷凍したナスなら、なすのポタージュを作るのにとっても便利です。
ポタージュに使いたいときは、皮を全部むいてから冷凍しておきましょう。
皮つきで冷凍してしまった場合は、解凍してから皮をむいてから使ってくださいね。
冷凍がうまくいかなくて水っぽくなってしまった場合にも、ポタージュにしてしまえばわからないのでおすすめですよ。
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なすの冷凍はまずい? まとめ
今回は傷みやすいなすの冷凍保存について、お伝えしました。
まとめるとポイントはこの3つ。
- 調理に合わせた冷凍方法(生・レンジ・揚げ・焼き)を選ぶ
- 冷凍保存するときは空気を入れず、なるべく短時間で冷凍
- 調理に使う時は、解凍せずに凍ったまま使う
このポイントに気をつけるだけで、まずくない冷凍なす料理が作れますよ。
ぜひ冷凍なすをうまく使って、普段のお料理の幅を広げてみてくださいね
なすの冷凍方法に困っている人は、ぜひ参考にしてください。
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