梅シロップや梅ジュースを作るとき、皆さんは梅を冷凍してますか?
私は以前はそのままの梅で作っていたのですが、一度カビを生やして失敗してしまってからは梅を冷凍してから漬けるようにしています。
そんな冷凍梅で梅シロップを作るとき、迷うのが梅についた霜をどうするかなんですよね。
しっかりと洗った梅を拭いてから冷凍しても、どうしてもついてしまう霜。
これはそのまま入れたらいけない?もしかしたら一度解凍してから入れたほうがいい?なんて、私も初めて梅を冷凍したときには迷ってしまいました。
今回はそんな冷凍梅で梅シロップを作るときの、霜の処理方法や解凍の必要などについてまとめてみました。
私はこの作り方でここ5年以上は毎年美味しい梅シロップを作っているので、お墨付きですよ。
ぜひ迷っている方はご覧くださいね。
梅シロップ 冷凍梅についた霜はどうする?
梅を冷凍すると必ずついてしまう霜。
砂糖と一緒に漬ける前に、拭いたほうがいいのか、それとも霜が解けるまで待ったほうがいいのか・・・
悩んでしまいますよね。
けれど結論から言うと、ずばり
霜はあんまり気にしなくていいです!!
そう、霜も梅から出た水分なので、そこまで丁寧にふき取ったり解けるのを待つ必要はありません。
なので最低限氷のような部分を除けば、そのままで漬けてしまって大丈夫なんです。
我が家の今年の梅で状況をお伝えしますね。
我が家は今年は3キロの梅で梅シロップを作ったのですが、横着ものの私は3キロまとめてIKEAで購入した袋に入れて凍らせてみました。
これが冷凍前。
パルシステムで購入したのですが、今年は結構完熟している黄色い梅も多めでした。
これを冷凍庫で丸1日凍らせると・・・
こんな感じで、カチカチに凍りました。
もちろん大きな袋で凍らせたため、霜もたっぷりついてしまいました^^;
中を見るとこんな感じでいい感じに霜がついていますね。
梅ひとつひとつにも、霜がきれいについています。
カチカチに凍っている梅だと、この霜は拭いてもなかなかとれないんですよね。
けれど私はこれくらいの霜だったら、気にせずにそのまま漬けてしまっています。
カチカチの梅をビンに入れて・・・
氷砂糖と重ねて入れていきます。
基本的には梅は拭いたりはせず、そのまま入れています。
袋の底のほうでは、こんな感じで梅が霜まみれになってました(笑)
さすがにこのまま入れるのは気が引けるので、少し布巾で周りの霜はとってから入れました。
梅を全部入れた後の袋の底には、この大量の霜・・・
お皿に移すとカキ氷?ってくらいの霜の量でした。
今回は3キロを1袋で凍らせたため、袋の中の空気が多すぎたんだなとちょっと反省・・・
ビンに詰めおわった様子がこちらです。
3キロを2瓶に分け、大体の目分量で砂糖3キロも入れてみました。
この時点でもまだ梅の表面には霜がついているのが見えますね。
左の瓶は梅サワーにするために、リンゴ酢1リットルも入れてみました。
右はそのまま梅シロップにする予定です。
2時間ほどたつと大分梅が溶けてきて、瓶の外側が結露してきます、
瓶の底にタオルなんかを置いておくといいですよ。
そして一晩たった翌朝は、この状態です。
冷凍梅だったら考えられないくらい、水分が出てきていますよね。
ここまでくると梅はもう完全に溶けているので、あとは毎日瓶を揺すって砂糖を溶かし、ジュースになるのを待つだけです。
冷凍梅の霜をとらずに作った梅シロップの味は?
今年はまだ漬けている途中なので、出来上がりの様子はお伝えできないのですが、毎年こんな感じで特に冷凍梅の霜をどうすることもなくそのまま入れて作っています。
けれど出来上がりはしっかりと美味しい梅シロップになりますし、水っぽかったりすることもありませんよ。
冷凍しない梅で作ったほうが、梅の香りがしっかりとした美味しいシロップになるとよく聞きます。
たしかに以前は冷凍せずに作っていたので、そのときと比べるとそんな気がしないこともありません。
けれど同じ年に冷凍するのとしないのとで比べたわけでもないですし、毎年梅のコンディションも異なったりするので実際のところはよくわからないです。
そう言われてみればそうかもしれない・・・ってくらいの違いで、冷凍した梅を使ってもちゃんと美味しい梅シロップになるので大丈夫ですよ。
私にとってはそれよりも、なるべく早く梅の水分が出てカビが出たり発酵させずに梅シロップを完成させるほうが重要です。
どうしても梅をそのまま漬ける方法だと、梅の水分が出るまでに時間がかかってしまいカビが生えやすくなってしまうんですよね。
カビが生えても煮詰めれば飲めるとは言われていますが、小さい子供に与えるのはどうしても気がひけてしまいます。
私も以前カビが生えてしまったときは、泣く泣く全部捨ててしまいました><
それに比べて冷凍梅を使うと、本当にそのままの梅をつけた時とはびっくりするくらいに水分が出る早さが違うんです。
その分梅全体がしっかりと梅ジュースに使ってくれるので、カビが生える確率は圧倒的に低くなりますよ。
とにかく失敗したくない!って人には、梅を冷凍してから梅シロップを作る方法がおすすめです。
冷凍梅にはどうして霜がつく?
そんなわけで、霜がついていてもそこまで気にせずに梅シロップは作れるのですが、そもそもどうして梅には霜がついてしまうのでしょうか?
冷凍梅に霜の正体は、大きく分けて2つです。
- 梅が持っていた水分
- 袋の中の空気が持っていた水分
霜の原因は温度の変化によるところが大きいです。
冷凍庫を開けたり閉めたりする時に、温かい外気が冷凍庫内に入ると梅の温度が上がり、梅の水分が気体になります。
そして再び冷凍されて低温になった時に、小さな氷の粒となって梅に付着することで霜になります。
なのでもともと梅の温度が低ければ低いほど、霜がつきにくいということになります。
またジップロックなどの中にたくさん空気が入ったままだと、その空気に含まれていた水分が冷凍されることで霜になります。
特に梅シロップを作る梅雨時は湿度が高いため、霜ができやすいんですね。
なるべく冷凍梅に霜がつかないように冷凍するには?
以上の点を踏まえてなるべく梅に霜がつかないように冷凍するには、
- 洗った梅の水分はしっかりふき取ってから冷凍する。
- なるべく小分けに分けて、袋に空気が入らないようにする。
- できれば梅を冷蔵庫で冷やしてから冷凍する。
- 梅を冷凍庫へ入れてからは、なるべく冷凍庫を開け閉めしない。
これを守れば、ある程度冷凍梅に霜がつくのを防げるとは思います。
けれど100%霜がつかないようにするのは不可能なので、あまり神経質にならずに少し気をつけるくらいでいいと思いますよ。
冷凍梅を解凍してから漬けたほうがいい?
もうひとつ、冷凍梅で梅シロップを作るときに悩むのが、一度冷凍した梅を解凍して周りの水分をふき取ってから漬けたほうがいいのでは?ということ。
もちろん霜をとるために冷凍梅を一度解凍することも可能です。
けれどこの方法はおすすめはできません。
なぜなら、一度冷凍した梅は細胞が壊れているので、解凍すると崩れやすいんです。
特に完熟梅の場合は、解凍してしまうと水分を拭くときに皮が破れてしまったりすることもあります。
それに解凍のときに出る水分は梅の水分なので、それをふき取ってしまうと出来上がりの梅シロップの量が減ってしまいます。
せっかくなので、なるべくたくさんの水分を出して梅シロップをつくりたいところ。
なので冷凍梅は凍ったままつけてしまったほうがいいですよ。
冷凍梅についた霜 まとめ
最近は梅を冷凍してから作る方法が一般的になってきましたよね。
今回私が購入した梅にも、こんな作り方の紙が入っていました。
梅を完全に凍らせるとは書いてあっても、その後の霜はどうするかまでは書かれていませんね。
初めて作る場合は、冷凍した梅をみて初めて霜の処理に困ってしまうかもしれません。
けれど今回ご紹介したとおり、そこまで霜を気にせずに作ってしまって大丈夫です。
梅と砂糖を瓶につめたら、あとは毎日砂糖が溶けるように瓶を揺するだけ。
10日ほどで美味しい梅シロップが出来上がりますよ。
梅を凍らせた後の霜についてお悩みの方の参考になればうれしいです。
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