毎年5月から6月になると、作りたくなる梅シロップや梅ジュース。
スーパーにたくさんの梅が並んでるのを見ると、またこの時期がきたなぁって感じますよね。
我が家も息子が大好きで、梅シロップだと夏場の水分補給にもいっぱい飲んでくれるので毎年欠かさず作っています。
そんな梅シロップを作るとき、まず用意しなければいけないのが容器ですよね。
実はよくある大きくて重い瓶ではなくっても、梅シロップって作れるんですよ。
これを知ればとっても手軽に作れるので、きっと梅シロップが作りたくなると思いますよ。
瓶を買うのがいやだなぁと思って今まで梅シロップや梅ジュースを作っていなかった人にも、おすすめの方法ですのでぜひご覧くださいね。
梅シロップや梅ジュースの容器 おすすめはこれ!
梅シロップや梅ジュースを作る容器といえば、やっぱりこういう瓶ですよね。
最近はホームセンターやスーパーなどでも、梅の時期になると一緒によく売られているのをみかけます。
こういう瓶って、重いし保管にも困るんだよなぁ。
ましてや梅シロップって、2週間~1ヶ月くらいで出来上がってしまいます。
できてしまえば他の容器に移し変えて保管するのが一番いいので、実際に容器が必要なのは作っている期間だけです。
年に1度のシロップ作りのために、大きな瓶を保管しておくのも大変なんですよね。
なので今回おすすめするのは、シロップをつくれるプラスチック製の容器なんです。
いろいろな大きさや形があるので、作りたい量などによって選べますよ。
果実酒びん角型/丸型 TAKEYA
こちらは果実酒びんと名前はなっていますが、実際は瓶ではなくってポリエステル樹脂製になります。
なのでとにかく軽いことが特徴。
重さが300g弱しかないので、瓶に比べると5分の1以下の重さです。
しかも注ぎ口もついているし、中で発酵してしまったときなどに空気が逃げる穴まで開いています。
耐熱温度は60度なので熱湯消毒はできないですが、軽くて丈夫でしかもお安いのでとってもおすすめですよ。
フレッシュロック角型4.0L/丸型2.4L
今キッチンだけでなく洗剤やいろいろなものを収納するのに大人気のフレッシュロック。
このフレッシュロックでも梅シロップは作ることができるんですよ。
一番大きな4リットルサイズは角型のみですが、2.4リットルの丸型もあります。
キッチンにおいていてもおしゃれですし、持ち運びも軽くて楽チン。
他の調味料なんかもフレッシュロックでそろえれば、キッチンにも統一感が出ますよ。
見た目にもこだわる人にはこちらがおすすめです。
プラスチック製の容器だと、梅シロップを作り終わってからもいろいろなものの保存に使えますよ。
たとえばお米や小麦粉、グラノーラ、麦茶、乾物、パスタ等々・・・
我が家もフレッシュロックはいっぱい使っているのですが、フルグラの800グラムのものが2.7リットルの角型でぴったり入るんですよね。
見栄えもいいし、常に使っていますよ。
梅ジュースを作る期間の2週間くらいはシロップを作って、それ以外は別のものを保存できるなんて最高じゃないですか?
今まで瓶を保管していたことを考えたら、とっても合理的だなって思います。
ジップロックや漬物袋
実は容器ではなく、ジップロックや漬物袋などの保存袋でも梅シロップって作れるんですよ。
えっ?容器じゃなくて袋でも作れるの!?
さすがに梅酒など長期間保存するものには向いていませんが、短時間で作れる梅シロップや梅ジュースくらいなら、ジップロックでも全然問題ありません。
こちらのジップロックLサイズで、梅1キロと氷砂糖1キロがちょうどいいくらいの大きさです。
最近は100均でも、厚手のビニールでできた漬物袋などが販売されているので、そちらでも大丈夫ですよ。
作り方は普通に容器で作る時と同じ。
ジップロックの中に梅と砂糖を入れて、しっかりと口を閉めるだけ。
なるべく空気を抜いてから、閉じるようにしてくださいね。
梅の水分が出てきたら、裏返しにしたり少し振ったりするのも簡単!
ただし口があいたり破れてしまったら大変なので、なるべくジップロックを2重にして封をするのがおすすめですよ。
また保存期間は、大き目のタッパーのような容器や、ボウルに入れておくと万が一漏れてしまったとしても安心ですね。
この作り方なら、特に容器を購入しなくても手軽に作れてしまいますよ。
それに、ちょっとだけ作りたいときなどにも袋の大きさで量を変えられるのも便利ですよね。
梅シロップの容器の大きさについて
梅シロップを作るときの容器の目安は、梅の重さの2~2.5倍の容量があれば大丈夫です。
なので1キロの梅で作るときには2.7リットルの容器、2キロの梅で作るときには4~5リットルの容器がちょうどいいです。
梅の粒の大きさによっても入る量は異なってくるので、少し余裕を持って大きめのほうがいいですよ。
けれどもちろん容器を2つに分けても問題ないですし、ちょっと梅が余ってしまった場合は小さなジャムの瓶などを消毒して、梅3粒くらいとお砂糖を入れるだけでも梅シロップはできます。
私はいつも2キロの梅で1キロはそのまま、もう1キロはお酢を入れて梅サワードリンク用のシロップにしています。
今年はちょっと変わったシロップになるように、1キロは黒砂糖を使って作ってみようかなと思っています。
甜菜糖やキビ砂糖で作っても、コクが出て美味しいですよ
梅シロップの容器の形について
梅シロップを作る過程で絶対に必要なのが、毎日容器をゆすって砂糖を溶かす作業です。
最初のうちはあまり水分が出ていないので少しゆする程度ですが、だんだんと水分がでてシロップになってくると、底の方に溜まっている砂糖を溶かすためにしっかりゆする必要があります。
特に甜菜糖や粗製糖で作る場合は溶けにくいので、最後までなかなか砂糖が溶けないなんてことにもなりがちです。
今回紹介した容器は角型と丸型がありますが、丸型のほうが底にたまりやすい砂糖を溶かすにはいいですよ。
角型だとどうしても四隅の角に砂糖が残りやすいです。
蜂蜜や氷砂糖など溶けやすい砂糖を使う場合は角型でも大丈夫だと思いますが、なるべく砂糖を早く溶かすためにも丸型がおすすめです。
丸いと揺する代わりに、コロコロ転がすこともできますよ。
梅シロップの砂糖が溶けない場合の対処法は、こちらにまとめていますよ
梅シロップや梅ジュースの容器 本当に瓶じゃなくても大丈夫?
ここまでプラスチックの容器をおすすめしてきましたが、気になるのが本当に梅シロップ作りって瓶じゃなくて大丈夫なの?ってことですよね。
プラスチック容器を使うことで不安に感じる人も多いかもしれません。
けれど大丈夫!
そこについてもきちっと調べてみました。
プラスチックだと梅の酸によって溶けてしまうんじゃないの?
一番最初に思うのが、プラスチックが溶けないの?ってことですよね。
梅って酸が強そうだし、なんだか溶けちゃいそうで不安…
実は梅シロップや梅ジュースの酸は、そこまで強いものではないので心配しなくても大丈夫です。
今回紹介した商品は、たとえばピクルスやラッキョウ、塩レモンなどを作るためにも使われています。
酸の強い酢を直接入れるものも作れるくらいなんですから、梅の酸も大丈夫なはずですよね。
それにペットボトルの飲料でも、梅のジュースやレモンソーダなんかも販売されていますよね。
もし酸によってペットボトルが溶けてしまうようであれば、商品にはなっていないはずです。
どうしても心配だって言う場合は瓶で作ることをおすすめしますが、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ。
密閉できないからカビとか生えるんじゃない?
プラスチックの容器にはパッキンがついているので、密閉性はありますが完全密閉ではありません。
けれどそもそも果実酒用の赤い瓶だって、完全密閉ではないんです。
フレッシュロックを普段使用していて、シリアルやグラノーラを1ヶ月くらい入れていても湿気たことはないです。
なのでそれくらいの密閉性はあるので大丈夫です。
それにカビが生えるのは、容器が原因ではなく以下が原因の場合が多いですよ。
- 容器をきちんと消毒できていなかった
- 梅をきちんと洗っていなかった
- 梅を洗った後、きちんと水分を拭かなかった
- 途中でスプーンやお箸を使って混ぜていた
- きちんと毎日混ぜなかった
- もともと梅が傷んでいた
どちらかというと作る過程でこのようなことに気をつければ、そんなに簡単にカビが生えることはないですよ。
私は今まで10年近く梅シロップを作っていますが、1度もカビた事はないです
なので容器によってカビが生えるというよりは、きちんと工程を気をつければ大丈夫ですよ。
ちなみに梅酒や果実酒を作るときはプラスチックより瓶がおすすめです
梅シロップは2週間ほどで出来上がるのに比べて、梅酒などの果実酒は半年以上熟成させる必要があります。
長ければ長いほど味に深みがでてまろやかになり、おいしいお酒が出来上がりますよね。
我が家は梅酒もよく作るのですが、梅酒にはあまりプラスチックの容器はおすすめできません。
やはりプラスチックは多少の空気を通すんですよね。
なので微妙にプラスチック臭が混じってしまうこともあるようです。
半年後に出来上がった梅酒をすぐに1年以内に飲みきるようであればプラスチック製でもいいと思いますが、2年3年と熟成させることを考えているのであれば、とくに瓶の容器を使うことがおすすめですよ。
我が家の梅酒も現在3年目。
たまに気が向いたときにちょこっと飲んでいるのでいつまで残っているかわかりませんが、5年くらいは熟成させたいなって思っています。
梅シロップや梅ジュースをプラスチック容器で作るときの消毒方法
梅シロップを作るときに一番気をつけたいのが、容器の消毒です。
これを怠ると、せっかくおいしくできた梅シロップも傷みやすくなってしまったりカビが生えたりしてしまいます。
瓶で作る場合だと、熱湯消毒が一般的ですね。
小さい瓶の場合は、鍋の中にお水と一緒に入れてグラグラ沸くまで火にかけるだけ。
大きな便の場合は、熱湯を内側に注いで全体に行きわたるように瓶を回します。
けれど瓶以外のプラスチックの容器やジップロックで作る場合はそうはいきません。
耐熱温度は60度なので、たとえ沸騰していないポットのお湯くらいの温度でも変形してしまうので気をつけてくださいね。
食洗機や電子レンジももちろんNGですよ。
プラスチック容器やジップロックを消毒するのにおすすめなのは、アルコール消毒です。
使うもの:焼酎やホワイトリカーなど45度以上のアルコール/もしくはキッチン用のアルコールスプレー
- 容器をきれいに洗って、完全に乾燥させる(できれば天日干しがベスト)
- 焼酎やホワイトリカーを容器に入れ、ぐるっと一周まんべんなく行き渡らせる/アルコールスプレーの場合は全体にまんべんなく吹きかける
- しっかり全体に行き渡ったらお酒を捨てる
- アルコールが気になる場合は、きれいな布巾やキッチンペーパーなどで拭く
消毒するときは蓋も忘れずに消毒してくださいね。
我が家では以前ホワイトリカーなどで消毒していたのですが、今はもっぱらアルコールスプレーで消毒しています。
キッチン用のアルコールスプレーのおすすめはドーバーのパストリーゼ77です。
実は私パティシエをしていたことがあるのですが、その時にもお店で使っていたんですよね。
生クリームやフルーツなど痛みやすい食材を使うケーキ店では、何を作るときにもボールやナイフにひと吹きしてから作業していました。
なんとアルコール77%とすごく高いうえに、食品にも直接かけられるんです。
夏場のお弁当などにはお弁当箱と蓋にひと吹き、常備菜を作ったときにもタッパーにひと吹きするだけでもちがちがいますよ。
それ以外にダイニングテーブルを拭く時や冷蔵庫のお掃除、車のフロントガラスの掃除にも使えて万能なんです。
一家に一本あると、とっても便利ですよ
いくら容器をきれいに消毒しても、梅をしっかりと洗っていなかったり、また梅に水分がついたまま梅シロップを作ってしまうと雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
必ず容器の消毒と合わせて、梅の下処理もきちんと行ってくださいね。
梅シロップを作る容器まとめ
瓶以外でも作れる、梅シロップの容器についてお伝えしました。
これなら手軽だし、やってみよう!と思った方も多いんじゃないですか?
梅シロップはクエン酸やビタミンAなどがたっぷり含まれるので、夏バテ防止にもぴったり。
ぜひ夏の水分補給に、梅シロップを作って暑い夏を乗り越えてくださいね。
梅シロップの容器について、悩んでいた方の参考になれば嬉しいです。
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