我が家の愛犬のん太の首に、いつしかできていたイボ。
ピンク色でボコボコしていて、カリフラワーやブロッコリーみたいな形なんです。
しばらく様子を見ていましたが、小さくなるどころか少しずつ大きくなっている様子。
悪いものじゃなさそうだけど、ちょっと心配・・・
いつもお世話になっている動物病院の獣医さんと相談して、先日除去手術をしてもらいました。
今回はそんなのん太のイボの経過や、獣医さんから聞いた切除する方法や料金などについてまとめてみました。
もし今、愛犬のピンク色のイボについて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回ご紹介する方法は、我が家が獣医さんと相談して決めた方法です。必ずしもこの方法がいいというわけではありません。また症状や形状、イボの場所によっても処置方法が変わってきます。愛犬のイボに気づいたら、まずは動物病院を受診することをおすすめします。
犬のピンク色のイボって何?原因は?
犬にいぼ?って思うかもしれませんが、実は比較的珍しいことではありません。
犬にできるカリフラワー上のピンクのいぼは、皮膚乳頭腫と呼ばれるものの可能性が高いです。
ヒトパピローマウイルスが原因の場合と、そうではない場合があるようです。
自然に小さくなって消えることもありますが、そのままどんどん大きくなってしまう場合は除去することも。
特に塗り薬などはないので、放置するか除去するかしかありません。
犬が気にしてかいてしまい血が出たり、膿んだりする場合は除去したほうがいいと言われています。
またピンク色でなく、黒や赤黒いイボのようなものができた場合は、悪性の腫瘍である場合も考えられます。
見た目や感触だけでは良性・悪性を判断することは簡単にはできません。
まずは何か愛犬にイボなどのできものを発見した場合は、1度動物病院で診てもらうのがおすすめです。
ちなみに我が家ののん太は、首のイボと同時に口の中にもピンク色のできものができていました。
そちらも合わせて除去してもらったのですが、その様子はこちらでまとめています。
のん太のイボの画像と経過
我が家ののん太はボーダーコリーの男の子。
現在10歳で中型犬なので、もうりっぱなシニア犬です。
そんなのん太の首のあたりに、違和感を感じたのは1年位前のこと。
首輪を取ろうとしたところ、手に何かコロンとしたものが当たりました。
もしかしてダニ?と思って、毛をかき分けてみてみたところ、ピンク色のできものを発見。
表面がぼこぼこで、まるでカリフラワーのようなできものでした。
場所はこのあたり。
毛をかぶせてしまうと全く見えないのですが、首輪をしたりするときに引っかかりやすい場所です。
その後動物病院へ行く用があったついでに、その見つけたいぼのことを先生に聞いてみました。
すると、悪性ではなくおそらく皮膚乳頭腫だと思われるので、少し様子見をしたほうがいい。
もしどんどん大きくなったり、本人が違和感を感じて気にするようになったりしたら取ったほうがいいかもとのことでした。
この時点で大きさは、直径5ミリくらいでした。
その後そのまま放置をしていたいぼですが、たまに見てみるたびに少しずつ大きくなっている様子。
しかも首輪を取るときに引っかかったり、撫でているときにも指に引っかかって気になったり…
だんだんとこすれることが原因で、透明の汁のようなものまで出てきてしまいました。
血が出たりすることはありませんでしたが、このまま少しずつ大きくなっても困るし、さらに何かに引っかかった拍子にポロっと取れてしまっても痛そうだなと思っていました。
除去手術をする前のイボの大きさは、こんな感じで直径8ミリ程度。
毛をかき分けないとどこにあるのかわからないですが、首を撫でると指に当たる感覚がわかるくらいの大きさになっていました。
すごく悩みましたが、結果的にはこのイボの除去手術をしてもらうことに決めました。
イボの除去方法いろいろ
今回除去するかどうかについて、獣医さんと相談をしたときにいろいろな手段があると教えてもらいました。
選択肢として教えていただいたのはこの4つの方法です。
- 全身麻酔でイボの根本からくりぬくように除去する
- 軽い麻酔をして、糸で根元から縛って壊死させて除去する
- 麻酔はせずに糸で縛って、壊死させて除去する
- そのまま放置
1番いいのは、くりぬくようにしっかりとイボの根元まで除去してしまう方法。
ただしもちろんこれは、全身麻酔が必須です。
レーザーでとることもできますが、これくらいのイボであれば専用の器具を使ってクルリとくりぬけるとのこと。
その後くりぬいた部分を少し縫って、1週間後に抜糸をするという方法です。
これは全身麻酔というリスクがあるけれど、イボをしっかりと根元からくりぬけるので確実に除去ができる方法とのことでした。
また取ったイボの部分をそのまま細胞診へ出すこともできるので、良性か悪性かの診断もしっかりとできるということです。
2つ目と3つ目は、糸を使ってイボを縛って取る方法です。
イボの根本でぎゅっと糸をきつく縛ることで、イボ自体に血液を送らないようにして壊死させて自然に取れるのを待ちます。
これには麻酔をかける方法とかけない方法の、2つ方法があると言われました。
麻酔をかけずにそのまま糸を結ぶだけだと、結ぶときに動いたり嫌がったりでどうしても根本の部分までしっかりと糸を回せないことも多いそう。
そして結果的にイボが根元からしっかりと取れずに、また同じところに時間がたったらイボが再発してしまう可能性が高いそうなんです。
少しでも深いところから糸で縛るためには、やはり暴れたり動いたりしないように軽い麻酔をかけて、おとなしくして痛みを感じないようにしてからしっかりとイボの根元から結ぶほうがいいと言われました。
糸で縛った場合は、3日~1週間ほどで自然にポロっとイボが取れてしまいます。
けれど壊死させてしまうとイボ自体の細胞は死んでしまうので、細胞診はできません。
万が一悪性だったとしても、気づくことはできないと言われました。
そして最後は、このまま放置をしておく方法。
もちろん良性のイボであれば、特に害もないですしこれが1番いいのかもしれません。
けれどこの1年で少しずつ大きくなっていることもあり、これからさらに大きくなったらトラブルが出ないともいいきれません。
今回10歳を迎えたこともあり、このタイミングで歯石の除去をしてもらうついでに、首にできているイボも麻酔をかけている間に除去してもらうことにしました。
方法は1番の、根元からくりぬいてもらう方法です。
歯石の除去で全身麻酔をするので、そのついでにということですね。
もう一つ口の中にできたイボのようなできものも、合わせて取ってもらうことにしました。
もちろん歯石の除去をしなければ、このイボを取るためだけに今回の方法は選んでいなかったです。
けれどどちらにしろ全身麻酔をするので、不安をすべて取り除いてもらえるように1回できれいにとってもらうことにしました。
全身麻酔でイボの除去手術をしてきました
ここから少し傷口や切除したイボの画像が出てきます。
グロテスクな部分があるので、苦手な方は閲覧をやめてくださいね。
そんなわけで、昨日朝から動物病院で歯石の除去と同時にイボの除去手術をしてもらってきました。
イボの切除だけではなく、スケーリングと口の中のできものの切除も一緒にしてもらったので1時間ちょっとの手術だったそうです。
首のイボはきれいにパンチでくりぬくようにとってもらいました。
そして切ったところは3針縫ってくれました。
術後直後はこんな感じです。
ちょっとわかりにくいですが、カリフラワーのようなイボは跡形もなく取れて、糸できちっと傷口もふさがれています。
ここから10日ほどで抜糸をすれば、問題ないそうです。
イボを取るにあたって、周りの毛を少し刈られてしまいましたが、毛が長いおかげで上からかぶせればそこまで目立ちません。
あとは毛がはえてくるのと、傷口が早く治ってくれるのを待つしかないですね。
切除したイボの写真
今回切除したイボも、先生が見せてくれました。
うん、そのままですね(笑)
しっかりと根元まで根こそぎ取ってくれているのがよくわかります。
このイボを病理検査に出して良性か悪性かを調べるか?と先生に聞かれました。
先生的にはどう思います?と聞いてみたところ
「必要ないと思いますよ。見たからに皮脂腺腫だと思いますし。」との回答。
実は口にできたできもののほうは、少し不安があるので病理検査に出してもらうことにしたんです。
けれどこちらの首のイボのほうは、先生の言うことを信じて病理検査には出さないことにしました。
イボの切除手術費用
こちらが今回の、イボの切除手術にかかった費用です。
今回はスケーリングや他のことと一緒に行ったため、とってもお安くすることができました。
スケーリングが病院のキャンペーンで、通常38,000円のところ26,000円でできました。
そしてその中に、全身麻酔や術前検査などの内容もすべて含まれているので、実際イボの除去でかかったのは5,000円のみ。
パンチバイオプシーと書かれているのが、イボの切除のことです。
数量が2となっているのは、口のできものも切除してもらったからです。
後は傷口が悪くならないように10日分の抗生物質を出してもらったので、薬代が3,000円。
しかもアニコムの保険で半額になるため、とってもお安く済ますことができました。
ちなみにもしイボの切除だけを全身麻酔で行ったらいくらくらいかかるかと聞いてみたところ、やはり全身麻酔をするだけで3万円近くはしてしまうということでした。
糸で縛るだけなら、もちろん全身麻酔も行わないのでもっとお安く数千円ですむと思います。
けれどいろいろとタイミングがよかったのと、1回ですべてやってもらったおかげできれいにとれてよかったです^^
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犬のピンク色のイボまとめ
今回我が家は、結果的には全身麻酔で首のイボを取ってもらうことにしました。
本当はそのままでもいいのかなと寸前まで悩んだのですが、やっぱりすっきりした首元を見る取ってよかったなと思いました。
これでこれから、首輪をつけたりするときに気にする必要もなくなりました。
犬って痛いや辛いと言わないので、何か異常がある場合はなるべく早めに気づいてあげたいですよね。
もちろん何か症状があったとしても、今回のように手術をするのかどうかなどもすべて飼い主の責任で決めることです。
我が家は少しでも安心して、のん太と長い時間過ごせるようにと思い今回の選択をしました。
全身麻酔は犬の体に負担にもなりますし、高齢犬や内臓に異常があれば麻酔自体をかけることもできません。
そうなってから後悔するよりはと思い、今回施術をしてもらってよかったと思っています。
もし愛犬のイボで悩んでいるのであれば、まずはかかりつけの獣医さんに相談をしてみてくださいね。
そして悪性でなかったとしても、生活に支障をきたす場合やどうしても気になるという場合は、我が家のように切除するのも一つの方法だと思います。
犬のイボやできもので悩んでいる人は、参考にしてもらえると嬉しいです^^
今回同時に行った、スケーリングについてはこちらにまとめています。
スケーリングも全身麻酔を必要とするので、もしイボやできものを切除するなら同時に歯もきれいにしてもらうのもおすすめです。
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