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【画像有】犬の口の中にできたピンク色の腫瘍エプリスを切除した話。

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我が家ののん太(ボダーコリー・10歳♂)の口の中に、半年くらい前にピンク色のできものを発見しました。

腫瘍というか、できものというか、歯茎が腫れたような異様な物体が突然口の中に現れたのです。

半年ほど様子を見ても、まったく小さくなる気配がありません。

今回歯石除去のスケーリングをするにあたって、一緒にその腫瘍も切り取ってもらいました。

その様子の一部始終や、除去費用などをまとめてみたので、もし現在犬の口の中のできもので悩んでいる方は参考にしてくださいね。

追記:その後切除した組織の検査結果が返ってきて、今回のできものは腫瘍性はないと診断されました。

その為、結果的にはエプリスではなかったということになりました。

病院での診断は最初エプリスと言われていたので、本文ではエプリスと表現していますのでご了承ください。

目次

犬の口にできた腫瘍(画像あり)

まずは我が家ののん太の口の中にできた、腫瘍の画像からご紹介します。

場所は左の奥歯の手前あたり。

歯の上にかぶさるように、歯茎が腫れた感じでポコッとできものができています。

我が家はもともと1~2か月に1回ほど、自分でスケーラーで歯石取りをしています。

いつも通りしようと口の中をのぞいたところ、以前はなかったできものにびっくりしてしまいました。

明らかにその2か月くらい前まではなかった物体。

歯茎が腫れているのではなく、何か歯茎から突然変異したような形です。

歯の上に覆いかぶさるようになっており、触るとピラピラと動くんですよね。

これは一体なんだ?と思い、すぐに動物病院へ連れて行きました。

犬の口にできる良性腫瘍エプリスってどんな病気?

動物病院で診てもらったところ、おそらくエプリスという歯肉の良性腫瘍だと思われるとのことでした。

歯茎の色と同じ色をしていることや、本人が痛がったり気にしていないことからも、とりあえずはこのまましばらく様子見をしてみましょうと言われました。

良性腫瘍なので転移することはなく、もし取りたいなら麻酔でこのできものがある部分だけを切除する方法になるそうです。

原因は詳しくは解明されていないようですが、歯石などの歯肉炎が刺激となって引き起こし、歯茎に腫瘤ができてしまうと言われています。

調べてみたところ、エプリスにも3種類あるようです。

  • 線維腫性エプリス
  • 骨形成性エプリス
  • 棘細胞性エプリス

この中で上の2つはそのままにしていても問題ありません。

ただし棘細胞性エプリスだけは、腫瘍細胞が周囲に侵潤していき、骨や歯を溶かしてしまうので切除が必要みたいです。

あごの骨と歯を含めて腫瘍を広範囲に切りとらないと再発してしまうので、早期発見と外科手術をしたほうがいいようです。

今回のん太にできたものは、おそらく線維腫性エプリスではないかということでした。

そのため特にこれ以上大きくなってご飯を食べるときに支障がでたりしなければ、このままにしておいても問題ないと診断されました。

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犬の口にできたできものを切除手術しました

そのままにしておいても問題ないだろうと診断されたエプリスですが、やっぱり気になります。

歯磨きするたびに口の中を覗いてみて、小さくなってないかなぁと見てみるも特に変わらず。

半年たっても何も変化はありませんでした。

そして今回、のん太が10歳を迎えたのでこの機会に歯の歯石取りのスケーリングをしてもらうことにしました。

もちろん全身麻酔でのスケーリングになるので、同時に気になるところはすべて取ってもらうことに。

歯茎にできたエプリスと、首にできていたピンク色のイボも同時に切除してもらいました。

どれもこれも、1つだけのために全身麻酔するのはリスクが高すぎるかなと思います。

けれど

  • 歯のスケーリング
  • 歯茎のエプリス切除
  • 首のイボ切除

と、3つの気になる症状をすべて処置してもらうのであれば、1度で済むのでいいかなと思いました。

それに10歳という年齢を考えても、今の時点でスケーリングをしておけばこれから歯肉炎や歯の病気にもなりにくくなります。

全身麻酔のリスクも考えて、今が1番最善と判断して3つの施術を同時にしてもらうことにしました。

エプリス切除後の様子

ここから少し傷口や切除したエプリスの画像が出てきます。
グロテスクな部分があるので、苦手な方は閲覧をやめてくださいね。

そんなわけで、昨日朝から動物病院で歯石の除去と同時にエプリスの除去手術をしてもらってきました。

エプリスの切除だけではなく、スケーリングと首のできものの切除も一緒にしてもらったので1時間ちょっとの手術だったそうです。

これがエプリスを切除した後の口の様子。

ちょっとわかりにくいですが、ぴろんとなっていたエプリスが、完全にきれいになくなっています。

ビフォーアフターで比べるとよくわかります。

特に傷口は焼いたりすることもなく、切って止血しただけとのことでした。

本人も気にしている様子はなく、手術のその日から夜ご飯も食べれたので問題なさそうです。

そしてこちらが、今回切除したエプリスです。

ホルマリンに漬けられて、白っぽくなっていますね。

こちらは念のために、病理組織検査に出してもらうことにしました。

大丈夫だとは思うけれど、万が一のことを考えるとやっぱり悪さする細胞でないってことを調べておきたいですからね。

もうひとつ一緒に取った首のイボのほうは、先生にも問題ないと言ってもらえたので病理検査には出しませんでした。

結果が出るのは2週間後だそうです。

ちょっと怖いですが、悪い結果でないことを願うばかりです><

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切除手術の費用は?

そしてこちらが、今回のエプリスの切除にかかった費用です。

今回はスケーリングや他のことと一緒に行ったため、とってもお安くすることができました。

スケーリングが病院のキャンペーンで、通常38,000円のところ26,000円と格安でできました。

そしてその中に、全身麻酔や術前検査などの内容もすべて含まれているので、実際エプリスの除去でかかったのは5,000円のみ。

パンチバイオプシーと書かれているのが、エプリスの切除のことです。

数量が2となっているのは、首のイボも切除してもらったからです。

後は傷口が悪くならないように10日分の抗生物質を出してもらったので、薬代が3,000円。

しかもアニコムの保険で半額になるため、とってもお安く済ますことができました。

ちなみにもしエプリスの切除だけを全身麻酔で行ったらいくらくらいかかるかと聞いてみたところ、やはり全身麻酔をするだけで3万円近くはしてしまうということでした。(中型犬の場合)

全身麻酔は犬の体重によって、麻酔の量が異なるので金額も変わってきます。

小型犬ならもっとお安いと思いますし、大型犬になるとさらに高額になります。

けれどいろいろとタイミングがよかったのと、1回ですべてやってもらったおかげできれいにとれてよかったです^^

今回我が家はアニコムのペット保険に入っていたので、50%は保険が適用になりました。

なので実質半額の負担で、すべての手術を行うことができました。

もともと何かあった時のお守り代わりにと、我が家へ迎えた時からずっと入り続けているペット保険。

実はここまであまりに使う機会も少なかったので、やめようかなと思ったことも何度かありました。

けれどやめてすぐに何か病気やけがをしたら後悔するなということと、費用が理由で犬たちの治療をあきらめたりすることはしたくないなと思ってずっと入り続けてきました。

最近2頭とも、年齢とともに心配になる症状が出たりすることも増えてきました。

そのたびにすぐに動物病院へかかることができるのも、ペット保険に入っているからという部分も大きいです。

今回の我が家の手術内容はそこまで高額ではありませんでしたが、犬の病気による手術は場合によっては20万、30万と高額になることも少なくはありません。

もし今ペット保険に入っていない人は、ぜひこの機会にペット保険への加入も検討してみてくださいね。

こちらのサイトでは、ペット保険の一括見積が可能です。

高齢でも入れる保険などもあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

⇒ペット保険の資料一括請求サービス

 
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病理組織検査は必要?

今回切除したエプリスですが、獣医さんのお話ではエプリスかどうかはきちんと細胞の組織を診断する検査に出してみなければ判断はできないと言われました。

おそらくないとは思うけれど、悪性腫瘍や別の病気の可能性も全くないわけではないと。

きちんとした結果を知りたいのであれば、やっぱり細胞診に出すのが確実だそうです。

少し迷ったのですが、やっぱり問題がないという診断をきちんとされて安心したかったので、我が家は病理組織検査に出してもらうことにしました。

細胞診の結果は、2週間後に病院へ聞きに行く予定です。

また結果を聞いてきたらこちらに追記しますね。

細胞診をするかどうかは飼い主の判断なので、必ずしなければいけないわけではありません。

またもちろんエプリス自体が切除が必要な病気でもないので、そのままでも問題はないです。

けれどもし、きちんと病名を診断してもらって安心したいということであれば、我が家のように切除して細胞診にまで出すのが1番確実な方法だと思います。

今回同時に行った、スケーリングについてはこちらにまとめています。

エプリスの原因の一つとされる歯石。

除去することで今後の再発の可能性が少なくなるかもしれませんよ。

追記:検査結果が出ました

手術から約2週間たち、検査結果が戻ってきたと病院から連絡がありました。

首のイボを切除したところの抜糸もあったので、病院へ行って話を聞いてきましたよ。

結果から言うと…

今回歯茎にできたできものは、腫瘍性ではなく炎症によって過形成されたもの

ということでした。

要は腫瘍ではなく、歯肉炎がひどくなって歯茎が過形成されてイボのようになってしまったようです。

最初病院で言われていたエプリスでもないとのことでした。

とりあえず悪いものではなかったようで、一安心です。

いただいた結果の詳細はこちらです。

今後もまた同じようなものが口の中にできる可能性はあるが、歯肉炎なので歯石が付かないようにしっかりと歯磨きなどをしておけば、その可能性も少ないと思うと言われました。

やっぱり歯磨きや歯の手入れって大切なんだなと、改めて実感。

これからは、せっかくきれいにスケーリングしてもらった歯を維持できるように、歯磨きをしっかりしていこうと思います。

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犬の口にできる腫瘍エプリス切除 まとめ

今回、我が家ののん太の口にできた腫瘍はエプリスと診断され、切除手術もしましたがその後問題なく過ごしています。

けれど犬の口の中にできる腫瘍には、悪性黒色腫メラノーマや扁平上皮癌などという、命に係わる病気も多くあります。

まずはそういった口の中の変化に気づけるように、日ごろから犬の口の中をのぞけるように慣らしておくことが大切です。

我が家も定期的自分でスケーリングを行っていたので、今回のエプリスに気づくことができました。

今回きちんときれいにスケーリングもしたので、これからは今まで以上に口の中をきれいに保てるように、気にしていきたいなと思っています。

またエプリスときちんと診断されて安心できたので、切除してきちんと細胞診までしてよかったなと思っています。

今、愛犬の口の中に同じようなピンク色の腫瘍を見つけて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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