犬を飼っている夫婦に新しい赤ちゃんが生まれるとなると、とっても楽しみな反面不安もありますよね。
我が家では結婚前からボーダーコリー2頭を飼っており、子供のように可愛がって育てていました。
そして待望の妊娠!!
とっても嬉しかったけれど、出産が近づくにつれて
「新生児から犬と一緒に生活して大丈夫?」
「赤ちゃんがアレルギーになったりしたらどうしよう。」
と不安な気持ちも膨らんできました。
万が一のことを考えると、悩んじゃうんですよね・・・
今回はそんな我が家で実践した、新生児期からの犬との同居生活について書きたいと思います。
合わせていつから接触させるか、我が家が気を付けたことなどもお伝えしますね。
これから新生児が生まれるパパママは、ぜひ参考にしてください。
新生児と犬の接触や同居前に、まずは夫婦で話し合い
今まで一緒に過ごしてきた犬達、そして新しく生まれる赤ちゃん。
どっちも大切な家族であることは間違いありません。
なので私たち夫婦は出産前に、赤ちゃんが生まれてからの生活のことについて何度か話合いをしました。
- 犬の世話はどちらがどこまでするのか?
- 新生児のうちから犬は同じスペースで生活させるか?それとも分けるか?
- 赤ちゃんの健康を守るために何をすればいいか?
犬達を一時的にどこかへ預けるという選択肢は始めからなかったので、このようなことについてお互いが納得いくまで話し合いました。
その結果、犬達と赤ちゃんとは新生児のうちから同じスペースで生活をさせることを選択しました。
そしてそのために必要なこともたくさん話し合い、夫婦の間で食い違いがないようにしておきました。
この話し合いをしたことが、出産後とてもよかったです
女性は出産後精神的に不安定になったりもするので、普段は起こらないようなマイナスな感情になったりすることもあります。
けれどそんなときに初めて犬と赤ちゃんをどうするか?など考えても、いい結論はなかなかでないですよね。
私は出産前に旦那との気持ちを合わせておくことで、赤ちゃんがうちへやってきてからも比較的スムーズに生活ができました。
ぜひ犬を飼っている夫婦は、出産前にきちんと出産後の生活について話し合っておくことをお勧めします。
犬を出産時期だけ預ける場合は?
もし夫婦での話し合いで、出産直後の新生児期だけは愛犬を預けようとなった場合。
預け先として考えられる場所はいくつかあると思います。
- ペットホテル
- 実家
- ブリーダーさんなど
- 犬友達
やはり愛犬を預けるなら、安心して預けられる場所がいいですよね。
ペットホテルでも長期間の預かりは対応してくれますが、基本的にはゲージに入ったままで預かるところがほとんどです。
いつも室内で自由に過ごせているのに、突然長期間閉じ込められてしまうと犬にとってもストレスになってしまいます。
しかも自宅に戻れたと思ったら、今までいなかった赤ちゃんが突然いたら混乱してしまいます。
自分の居場所がとられたって思ってしまいますよね
それであれば、できる限り自由に過ごせる場所に預けるほうがおすすめです。
例えば実家で預かることができるなら、そのほうがまだ犬にとっての負担も少ないですよね。
その場合は前もって出産に近づく前に、何度かお泊りも含めて実家に預けて練習をしておきましょう。
何度か行くことで慣れていれば、安心ですよね
いくら両親の顔を知っているといっても、突然長期間預けられるのは犬にとってもかわいそうです。
また犬友達などに預けるという人もいるかもしれません。
ただその場合はもともといる先住犬との相性やなども見ないといけないですね。
人の犬を預かるというのは預かる側にとってもかなり負担がかかってしまいます。
その場合はあまり長期間は依頼せずに、赤ちゃんが自宅にいる生活に慣れたころには迎えに行ってあげましょうね。
犬と赤ちゃんの同居で気をつけることは2つ
犬と赤ちゃんを一緒に生活させる中で、私たちが気をつけようと思ったのはこの2つ。
- 赤ちゃんの健康
- 犬のメンタルケア
生まれたばかりで抵抗力のない赤ちゃんの健康は、もちろん親が守ってあげなければいけません。
けれどそれと同じ位大事にしたいと思ったのは、犬達のメンタル面のケアです。
赤ちゃんは健康さえ守ってあげれば、犬がいることを不満に思ったりすることはもちろんないですよね。
けれど犬達にとっては、赤ちゃんがやってくることはストレス以外の何者でもありません。
今まで可愛がってくれた飼い主が赤ちゃんに取られてしまい、お出かけも今までより少なくなりストレスがたまる一方です。
これからずっと一緒に生活していく赤ちゃんと犬達、少しでも仲良くお互いにストレスなく暮らせるように心がけました。
赤ちゃんの健康を守るためにできること
赤ちゃんと犬が一緒に生活をする上で一番気になるのは、やはりアレルギーや感染症です。
けれどアレルギーに関しては、犬と途中から一緒に暮らすよりも生まれたときから一緒に暮らしているほうが、アレルギーになりにくいという話も聞いたことがあります。
生活スペースを分けないということは、それだけ赤ちゃんの健康に対しても気を使わなければいけません
そのためにできることは、なるべくするように心がけました。
毎日の掃除
我が家の犬達は毛が長く年中抜けるので、もともと毎日の掃除機は欠かせません。
けれど赤ちゃんがやってきてからはさらにマメに掃除機をかけるようになりました。
掃除機は出産に合わせてダイソンのハンディタイプのものに買い換えましたが、これが大正解でした。
ちょっと毛が落ちているなと思ったときに、さっと掃除機をかけれるのでとっても便利。
それまではいちいち掃除機を納戸から出してコンセントをつないで…とやっていたのですが、比べ物にならないほど掃除が楽になりました。
犬のブラッシング
赤ちゃんが来るまでは、ブラッシングは最近毛が抜けるなーと思ったときにやる程度でした。
けれど赤ちゃんが来てからは、3日に1回くらいマメにするようにしました。
これは旦那の仕事と決めたので、頑張ってくれていました。
また目に見えない毛やホコリなどを除去するために、プラズマクラスターの空気清浄機を2台購入し寝室とリビングに設置をしました。
また抜け毛が増えないように、息子が生まれてからしばらくは犬達のシャンプーもいつもよりまめにしていました。
家で洗うのは大変なので、近くのホームセンターのセルフシャンプーを利用して1~2ヶ月に1回は洗うようにしました。
セルフシャンプーだとトリミングに出すよりも格安なお値段で、しかも家で洗うよりも楽に洗えるのでとっても便利ですよ。
赤ちゃんの寝る場所の確保
赤ちゃんが来るまで、寝るときも犬達と一緒にベッドで寝ていた私達夫婦。
けれど1日の大半を寝て過ごす赤ちゃんに、それはさすがによくないだろうということに。
本当は同じベッドで夫婦の真ん中に寝かせることも考えたのですが、健康面を考えて赤ちゃんにはベビーベッドを用意してそこに寝かすことにしました。
私達のベッドの隣に置きましたが、犬達もさすがにベビーベッドに乗ることはありませんでした。
また日中リビングにいるときも、床に落ちている毛を吸い込んでしまわないようにリビング用のバウンサーを用意しました。
床に寝かせてしまうと、何かの拍子に犬が赤ちゃんを踏んでしまうことも考えられるので、その対策にもなりました。
けれど高すぎると犬達から赤ちゃんが見えないので、少し低めのものを選んで赤ちゃんの顔がのぞけるようにしました。
そうすることで赤ちゃんも犬達を目で追ったり、また赤ちゃんが泣くと犬達が心配して覗き込んだりとお互いの存在を認識できてよかったです。
舐めないようにしつけ
これはうちの犬達にはなかったことですが、よくペロペロと口をなめるワンちゃんがいますよね。
あれは犬の愛情表現なのですが、赤ちゃんに対してするのはやはりよくないです。
犬の口の中にはたくさんの雑菌がいるので、もし口を舐める犬の場合は赤ちゃんが来る前にきちんと舐めないようなしつけをしたほうがいいです。
あと赤ちゃんがミルクを飲んだ後や離乳食の後には、必ず口の周りをきれいにしてあげること。
ミルクが残っているとその匂いにつられてペロっとしてしまうことがあるので気をつけましょう。
犬のメンタルを守るためにできること
赤ちゃんの健康に対してできることは物理的な準備や行動に気をつければいいことです。
けれど犬のメンタルに対して行えることは、飼い主の気持ちをきちんともたないといけません。
犬達にとって、「赤ちゃんが来たから我慢しなければいけないこと」がなるべくないように心がけました。
旦那との役割分担
ママはどうしても赤ちゃんにつきっきりになってしまうものです。
ですがパパまで家にいるときは赤ちゃんにべったりになってしまうと、犬達にとっていい気はしません。
自分達がないがしろにされていると思い、赤ちゃんを邪魔な存在と認識してしまう可能性もあります。
なのでうちではなるべく赤ちゃんがきてからも、旦那には犬達に今までどおり接してもらうようにしました。
そして赤ちゃんと旦那が遊んでいるときは、私が代わりに犬達をなでたり遊んだり、2人で赤ちゃんに付きっきりになることがないようにしました。
そうすることで犬達もそこまで不満を感じていなかったように思います。
お散歩も新生児のときは私がなかなか行けないので、旦那の役割と決めていました。
けれど少し子育てにも慣れてからは、旦那に赤ちゃんを見てもらって私と犬達で散歩へ行く時間もとるようにしました。
そうすることで私の気分転換にもなり、犬達との距離も離れすぎることがなかったのでよかったです。
赤ちゃんや子供に慣れさせておく
犬にとって赤ちゃんや子供は、突然大きな声で泣き出したり、追い掛け回して尻尾をつかまれたりと怖い存在です。
なので普段おとなしい犬でも、赤ちゃんや子供に対しては突然攻撃的になってしまったりすることもよくあります。
普段から赤ちゃんや子供に接していないと、実際に赤ちゃんを初めて見たときにどうなるかはわからないです。
もし散歩中に子供が近寄ってくると吠えたりするワンちゃんは、怖いと認識してしまっている場合が多いので注意が必要です。
そういった場合は無理に仲良くさせようと思っても難しいです。
ついつい早く仲良くなってほしくて、赤ちゃんを犬に見せたり近づけたりしたくなりますが、安全な存在だと犬が認識するまではそっとしておいたほうがいいですよ。
うちの犬達はもともと子供がそこまで苦手ではなかったですが、それでも友達の子供がうちに遊びに来たときには追い掛け回されてテーブルの下に逃げ込んだりしていました。
なので赤ちゃんが家にきてからも、こちらから無理に近づけることはせずにバウンサーに寝かせておくだけにしました。
最初は気にはなるけど見て見ぬフリをしていましたが、だんだんと私が見ていないところで顔を覗き込んだり確認したり。
そして1ヶ月もたつ頃にはきちんと家族と認識したようで、ベッドで泣いていると私を呼びにきてくれたりするようになりました。
特にメスのほう母性があるのか、のんた♂よりばうこ♀の方が赤ちゃんにべったりでした。
ベビーベッドに寝かせているときも見張り番のように傍を離れず付き添ってくれていました(笑)
犬と赤ちゃんを一緒に育てることのメリット
我が家の息子は今4歳です。
そしてのんたは9才、ばうこは7才。
途中お互いのことを避けているような時もありましたが、今はとても仲良しで一人っ子のよき相棒として2頭は寄り添ってくれています。
一人っ子の遊び相手
一人っ子だとどうしても遊び相手がおらずに、パパやママに「遊ぼう!」と誘ってくることが多いです。
けれど犬達が常に傍にいることで、たまに犬相手に遊んでいることもあります。
おままごとの相手だったり、お絵描きのモデルだったり、その時々でおとなしく付き合ってくれています。
そういう姿を見たとき、お互いに兄弟として認識しているんだなととっても嬉しくなります。
年齢と共に犬達と息子の関係もだんだんと変わってきました。
1、2歳のときはお互いに遊び相手としてしか思っておらず、息子がボールを投げては犬達がとってきたり、追いかけまわしたりしていた3人。
それが4歳になった今では、だんだんと息子の方が立場が上になってきたような気がします。
息子は犬達のご飯係をしてくれているので、犬達はご飯の時間になったら息子に催促します。
犬達に頼りにされていることが嬉しいようで、息子も犬達の面倒を率先してみてくれるようになりました。
今では一緒にフリスビーで遊んだり、散歩の時にもリードを持ってくれたりといろいろ面倒を見てくれます。
お互いになくてはならない存在になっているのかなと思います。
子供の体が丈夫になる
赤ちゃんはすぐに熱を出すといいますが、息子は小さい頃からほとんど熱を出したことがありません。
1歳前から保育園へ通っており、毎年クラスでもインフルエンザや胃腸炎、手足口病など流行ったりもするのですが、一度ももらってきたことはないです。
これはもともと息子の体が強いからなのか、もしくは犬達と一緒に生活しているおかげなのかはわからないのですが、私は犬達のおかげなのかなと思っています。
犬にはたくさんの菌がいると言われています。
それは日常人間だけで暮らしていれば、口に入ったりすることはないものかもしれません。
けれどそういうもの触れることで、少しずつ免疫ができ体が強くなるんだと思います。
以前TVで観たのですが、1歳になるまでに動物園などに連れて行くことが子供の免疫を強くすることに効果があるとか。
動物のフンに含まれる「エンドトキシン」という成分が空気の中に浮遊している状態に身を置くことで、免疫システムを成熟させる効果があるそうです。
犬と一緒に生活するということは、そういった効果も得られる可能性があると思います。
息子は今のところ、犬アレルギーも出ていないですし体も丈夫に育ってくれているので、犬と一緒に育ててよかったなと思っています。
子供の情操教育になる
これは我が家ではまだ経験していないことですが、これから犬達が年を重ねていくにつれて、だんだんと体が弱り介護が必要になってきます。
そしていずれは必ず、お別れをしなければいけない日がやってきます。
生と死を間近に経験することで、子供の精神面に与える影響はとても大きいです。
犬達とのお別れは今は考えたくないことではありますが、息子にはそういった悲しい経験を通して人にも動物にも優しい人間に育ってほしいと思っています。
新生児と犬はいつから同居させるのがいい?
赤ちゃんと犬をいつから同居させるのか。
それはもちろんパパとママの考え方次第だとは思います。
実際赤ちゃんが生まれてしばらくの新生児期の間は、実家にペットを預けたりする家庭も多いようです。
初めての出産であれば特に慣れないことも多く、新生児の世話をしながらペットの世話をするというのは大変かもしれません。
なのでその間だけは犬に我慢してもらうっていうのも、もちろんいいとは思います。
けれど新生児期から一緒に同居させて育ててきた私の考えを言わせてもらうと、ぜひ赤ちゃんと犬は新生児期から一緒に同居させてあげてほしいなと思います。
もちろん健康面での心配などが増えますし、いろいろ準備や気をつけないといけないこともたくさんあります。
けれどやっぱり犬にとって、自分がいないうちに赤ちゃんが増えているっていい気分はしないと思うんですよね。
今まで自分がかわいがってもらっていたのに、その位置を奪われたと思って赤ちゃんに対して敵対心を持ってしまうと大変です。
新生児はあまり動いたりもせずに犬にとってもそこまで害がないので、案外犬はすんなりと受け入れてくれたりします。
そしてだんだんと母性を持ってくれたり、赤ちゃんのことも家族だと認識して守ってくれたりもするようになりますよ。
赤ちゃんと犬が敵ではなく家族として生活ができるように、なるべく早いうちから一緒に同居して、少しずつ犬が赤ちゃんの存在を受け入れられるように慣らしてほしいなと思います。
犬と一緒に赤ちゃんを育てるのって、本当に楽しいですよ^^
これだけは私が声を大にして言えることです。
私は今、新生児期から一緒に育ててよかったなと心から思っています。
もちろん各家庭でいろいろ都合があったり考えがあると思うので、ぜひ納得のいくまで夫婦で話し合って決めてくださいね。
犬の歯磨き、困ってませんか?
歯磨きだけはなかなかさせてくれないって、困っている飼い主さんも多いですよね。
けれど愛犬の口の中のケアって、すごく大事なんですよ。
ひどい口臭や歯石を放置してしまうと、歯周病になってしまう事も少なくありません
そんなあなたにおすすめなのがこの2点。
歯磨きができるワンちゃんには…
歯磨き嫌いのワンちゃんには…
実際にどちらも使ってみましたが、リペアンはしっかりと歯石が取れてびっくり!
ラブリービーは、毎日のご飯と一緒に与えるだけで口臭が気にならなくなりましたよ。
ぜひ愛犬のお口のケアで困っているなら、こちらもご覧くださいね。
新生児と犬の同居 まとめ
長くなってしまいましたが、息子はこういった感じで新生児期から犬と一緒に過ごしてきました。
今はべったり常に一緒にいるというわけではなく、お互いにいい距離を保って生活しています。
お互いの間に信頼もできており、とてもいい関係を築けていると思います。
たまに私が息子を叱っていると、かばう様に犬達が間に入ってきたりします。
息子は犬達をとても可愛がっており、よく自分からハグしたり頭をなでたりしています。
そんな3人の様子をみていると、本当に一緒に育ててよかったなと思います。
犬を飼っていてこれから出産を控えている方には、ぜひ新生児期から一緒に育てることを選択してほしいです。
きっと犬達も赤ちゃんと一緒に成長し、とてもいい兄弟になってくれると思いますよ。
そのためにも環境を整え、きちんと万全の準備をして赤ちゃんを迎えましょうね。
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