先日人間ドックを受けたときに、生まれて初めての胃カメラを体験してきました。
実は恥ずかしながら、40歳目前になるまで胃カメラどころかバリウムを飲んでの胃の検査もしたことがありません。
もともと胃が強いのか胃痛などに悩まされることもなかったし、今まで受けてきた会社の健康診断には40歳まで胃の検査がなかったので、わざわざ受けることもないかなーとやり過ごしてきました^^;
今回初めて人間ドックで胃カメラありのプランを予約したのですが、『苦しい』『痛い』『オェッてなる』のは嫌だったので鎮静剤ありでお願いしました。
始まるまでは本当に鎮静剤で楽になるの?ってとっても不安だったのですが、終わってみると本当にあっけなくって『何したの?』ってくらいに楽でしたよ。
今回はそんな、鎮静剤を使った胃カメラの流れや感想についてまとめたいと思います。
これから胃カメラ検査を初めて受ける人や、鎮静剤を有りにするか無しにするかで迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ちなみに今回私が受診した人間ドックは、こちらの施設になります。
鎮静剤を使った胃カメラの流れ
早速ですが、今回の鎮静剤を使った胃カメラの流れをお伝えしますね。
順番に行ったことをまとめてみます
胃カメラの説明
今回私は人間ドックと一緒に胃カメラ検査を受けたのですが、胃カメラはもちろん1番最後。
それまでに他の検査項目はすべて済ませて、あとは胃カメラだけという状態で挑みました。
まずは少し鎮静剤を使った胃カメラについての、流れや注意点について説明を受けました。
ザーッとここでこうしてくださいという説明をされるのですが、この時点では緊張でほぼ頭に入っておらず^^;
とりあえずその時になったらまた説明しますと言ってくれたので、一安心。
そしてまずはこれを飲んでくださいと、小さな紙コップ一杯分の液体を渡されます。
胃の中の泡を消す液だそうで、少しトロっとして味も何となくついているのですが、苦いとか酸っぱいとかはなく普通に飲むことができました。
少しフルーツのような風味がして、後味もそこまで悪くはありませんでした。
あとは髪の毛が汚れてしまう可能性があるということで、髪の毛を結ぶ用のゴムをくれたので後ろで一つにまとめておきました。
その後前の人が終わるまで、少しここで待ってくださいということで待機。
少ししたら前の人が車いすに乗って、隣の安静室のような場所に運ばれていました。
スタッフの方に声をかけられてうなずきながら出てきたので、『あれ?鎮静剤使っても結構意識あるんじゃ!?』と不安になります。
と、ほどなくして私の番になり中に入るように呼ばれました。
検査室へ~点滴まで
検査室に入ると、真ん中に少し高い台がありました。
そこへまずは仰向けに寝るように指示されます。
部屋の中にいたのは、先生らしき男性1人と、助手の看護師さんのような女性2人。
手際よく準備をされていました。
まずは台に横になった所で、ゼリー状の麻酔を口に入れるので、3分飲み込まないで喉の奥にためておくように言われます。
口を開けたら注射器のようなもので、喉の奥にちゅるんとしたゼリー状のものをスプーン1杯分くらい入れられました。
喉の奥にためておくと言われましたが、とりあえず寝た態勢なので自然とのどの奥にゼリーが流れるので、飲み込まないようにだけ注意すればOKです。
だんだんと歯医者さんの麻酔のように、下の奥やのどのあたりがボワッと感覚がなくなってきているのを感じました。
少し気持ち悪かったですが、ゼリー自体には何となくフルーツっぽい味がついているので、そこまで苦痛ではなかったです。
3分がたったら、そのゼリーを飲み込むように言われました。
飲み込む方が気持ち悪く、麻酔の苦さも感じましたね。
けれど飲み込むとさらに喉の奥の方まで麻酔が効いているのがわかりました。
続いてはスプレー麻酔をするので、口を大きく開けるように言われました。
開けたところで『シュッ!』と喉の奥に向かって、少し液体のようなスプレーをされます。
こちらのほうが苦く感じましたが、それも飲み込むように言われたので頑張って飲み込みます。
ここまでで麻酔は終わりのようで、体勢を上向きから横向きに変えるように指示されます。
しっかりとお尻を突き出すような感じで、真横を向いて寝かされます。
そして口にはマウスピースを入れられ、しっかり噛むようにと指示されます。
マウスピースを入れると、いよいよカメラを入れるんだなという心境に。
マウスピースは外れてしまわないように、頭の後ろまで一周ゴムでぐるっと回されて固定されました。
そして口の下には、唾液などが垂れてもいいようにシートがセットされます。
いよいよ鎮静剤の点滴開始
ここまでの仕事はすべて助手の女性がしてくれたのですが、ここからは男性の先生にバトンタッチです。
『じゃあ、鎮静剤入れる点滴をするからねー』と言われ、採血の時のように腕をゴムで縛って血を停めます。
いよいよ来たか!と私も覚悟を決めました。
そして点滴の針を腕に刺されて、点滴を開始されました。
『すぐに意識がボーっとするからね』と言われたのですが、まだ特に変化はありません。
助手の人や先生も、じっと私に鎮静剤が効くのを待っているような雰囲気。
『あれ?これは目を閉じたほうがいいかな?』
そう思ったところまでは覚えているのですが…
目を閉じた瞬間からの意識は全くありません^^;
そう、完全に鎮静剤で意識がない状態になったみたいですね。
この後のことは全く覚えておらず、カメラを入れられたことも記憶にないですし、オエっとなった記憶もありません。
鎮静剤を入れても、オエっとなったことを覚えている人や、またカメラを入れられていることを遠い意識の中で分かっていて覚えている人などもいるようです。
けれど私の場合は、完全に記憶なし!
おかげで何の苦痛も痛みも感じることがなく、胃カメラ検査を終了することができました。
記憶がないままに終了ー
そんなわけで、記憶がないままに胃カメラは終わったようで、気が付いた時には検査室ではない部屋のベッドの上でした。
しかも目覚めてからもボーっとしています。
夢の中のような現実のような…とにかく眠い!
しかも後で気づいたのですが、記憶がない間に勝手にカメラで写真を撮っていました(笑)
これ、本当に写真を撮った覚えがないのですが、時間を見てみたら検査開始から20分後くらいなんですよね。
しかも他にも、ラインやツイッターでコメントしようとしている跡も携帯にあったりして(笑)
実際に意識がはっきりしてきたのはこの20分後くらいなので、本当に無意識のうちに写真を撮ったり文字入力をしようとしていたらしいです。
今考えると怖い…^^;
意識がだんだんとはっきりしてきて少ししたところで、看護師さんが『どうですか?意識は戻られましたか?』と声をかけてくれました。
何となくボーっとはしている気はしましたが、とりあえず歩けそうではあったのでそのまま更衣室へ向かいました。
実際はこの後会計をして建物の外にまで出たところくらいまでは、あんまり記憶がないんですよね^^;
あれ?私どうやってお金支払ったっけ?ってくらい、ところどころ覚えていません。
さすがに建物の外に出たくらいからは何となく覚えてはいるのですが、カードで支払ったのか現金で支払ったのかや、エレベーターに乗ったことなんかもあんまり覚えていません。
とりあえずは何事もなかったのでいいですが、もう少し横にならせてもらってから外に出ればよかったかなと今になって思います。
鎮静剤を使ったら、車やバイク、自転車では来ないで下さいと前もって言われていたのですが、その理由もわかりましたね。
この状態で車に乗っていたら、かなり危険だったなって思います。
なのでこれから鎮静剤を使った胃カメラ検査を受診する人は、必ず公共の交通機関を使って来院してくださいね。
そして意識がしっかりするまでは、なるべくベッドで休ませてもらったほうが安全ですよ。
大丈夫と思っても、私のようにその後のことを覚えていないなんてことになる可能性もあるので、しっかりと休んでから外に出るようにしてくださいね。
というわけでこんな感じで初めての胃カメラは、鎮静剤のおかげで全く辛い思いをすることなく、記憶もない寝た状態のまま受けることができました。
これなら毎年受けても全然大丈夫だなと感じるくらい、あっという間に終わって楽でしたよ。
来年あたりは胃カメラと一緒に、大腸カメラの検査もしたいと思っているので、またその時には絶対に鎮静剤を使った検査をお願いしようと思います。
鎮静剤を使った胃カメラの不安あれこれ
ここからは私が受ける前に不安だった、鎮静剤を使った胃カメラ検査のあれこれについてまとめてみますね。
私が検査した検査機関での内容ではあるので、もしかすると機関によっては少し異なることもあると思います。
参考程度にご覧くださいね。
前日の食事は?
まずは胃カメラ前日の食事について。
胃カメラを含めた人間ドックが朝の8:15からの予約と、すごく朝早い時間だったのですが、前日の食事は夜9時までにすればOKとのことでした。
しかも特に、うどんやおかゆなどの消化のいいものといったような指定もなし。
普通の食事をして問題ありませんでした。
私はたまたま前日は家族でファミレスへ行ったので、ガッツリチキン南蛮を食べましたよ(笑)
ただし前日夜9時以降は、食べるものは禁止、飲み物も水やお茶のみOKと書かれていました。
飲み物については、検査機関によって水のみOKのところやポカリスエット等透明なもののみOKなところなど、少し違いがあるようです。
胃カメラを申し込んだときによく説明を聞いておいてくださいね。
当日の食事は?
当日は朝からもちろん絶食です。
基本的には水しか口にすることはできません。
お腹は空いていましたが、当日の人間ドックで体重測定もあるので頑張って我慢しました(笑)
お水は人間ドックが始まった時点から飲むことはできなかったので、結果的には胃カメラの1時間以上前から何も飲みませんでした。
胃カメラ後の食事は?
胃カメラが終わってからは、特に食事に制限はありません。
朝から何も食べていないので、お腹もすいていたのでガッツリ普通の食事をしましたよ。
特に胃カメラの影響で食べれないとか、胃が痛いということもありませんでした。
胃カメラ鎮静剤のお値段は?
胃カメラの鎮静剤は、検査機関や病院によってもともと胃カメラの費用に含まれているところと、別途費用がかかる場合があるようです。
私が受診した検査機関では、鎮静剤利用は別途3,000円費用がかかりました。
けれど3,000円で、本当に何も意識がないうちに終わってしまったので、頼んでよかったなと思います。
もちろん次回からも、胃カメラの時には必ず鎮静剤を使ってもらうつもりです。
胃カメラ中に何か異常が見つかった場合は?
鎮静剤を使った胃カメラの場合は、何かカメラを入れている間に生検に出さなければいけないようなものが見つかった場合でも、採っていいかどうかの判断が本人の意識がないためできません。
その為前もって、そういった場合に採取していいかどうかなど本人の意思を伝える書面にチェックをつけて提出しました。
幸い今回は、そういったものはなかったようですが、確かにもし何かあった場合に本人の意識がないと何も決められないですもんね。
ちなみに万が一の場合の家族の連絡先なども、記載する書面もありましたよ。
胃カメラの鎮静剤が効かない人はいる?
胃カメラの鎮静剤が効かないと、せっかく楽に受けられるはずの胃カメラがすごくキツイ検査になってしまいますよね。
けれど調べてみると、一定の割合で鎮静剤があまり効かない人がいるようです。
私の場合はどちらかというと効きすぎというか、本当に意識がなくなるレベルで何も覚えていない状態ですが、うっすら遠いところに意識があってカメラの映像なども覚えている人もいるようですね。
けれど鎮静剤が効かない場合は、普通の覚醒している状態でカメラを突っ込まれてしまうので、とにかく辛いそうですよ。
しかも本当なら鼻からの細いカメラの方がえづきにくいですが、鎮静剤を使った胃カメラは基本的に口からカメラを入れます。
口からだとカメラも太目な上に、カメラが喉を通る時にオエッてなりやすいです。
先生も鎮静剤が効いているものとしてカメラを入れるので、余計に辛そうですよね。
鎮静剤が効かなかった人は、次回からは鎮静剤なしで鼻からの胃カメラをお願いするか、もしくは前回効かなかったことを伝えて少し強めにしてもらうなど対処が必要かもしれませんね。
鎮静剤を使った胃カメラレポ まとめ
初めてでドキドキだった胃カメラ検査も、鎮静剤のおかげで楽に受診することができました。
意識がなくなるなんて怖い!と少し思っていましたが、実際は本当に眠っている間にやってくれるような感じで、記憶も全くないままに終わってしまいました。
これがもし、鎮静剤なしで行っていたら、たぶん毎年かなり苦痛な検査になったんだろうなと思います。
胃カメラをはじめ人間ドックの結果は数週間後に届く予定ですが、もし異常がなかったとしても毎年胃カメラ検査は行ったほうがいいようです。
最近周りでも、同世代の胃がんや病気などの声を聞くことも出てきたので、これからも毎年忘れずに受診したいと思います。
ぜひ胃カメラ検査をするか悩んでいる人、鎮痛剤を使うか迷っている人は1度受けてみてくださいね。
参考にしてもらえると嬉しいです。
コメント